2011年11月15日更新

コンパクト性

PDF版

定義

(X, O)を位相空間とする.

  1. XがT_0空間 ⇔ 異なる二点x, y∈Xに対しある開集合U⊂Xが存在して x∈U, y∉U または x∉U, y∈U となる
  2. XがT_1空間 ⇔ 異なる二点x, y∈Xに対しある開集合U⊂Xが存在して x∈U, y∉U となる
  3. XがT_4空間 ⇔ 互いに素な閉集合E, F⊂Xに対しある開集合U, V⊂Xが存在して E⊂U, F⊂V, U∩V=∅となる
  4. Xが正規(normal)空間 ⇔ XがT_0かつT_4

定義

(X, O)を位相空間とする.

  1. x∈XがA⊂Xの集積点(accumulation point) ⇔ xの任意の開近傍Uに対しA∩(U\{x})≠∅
  2. x∈XがA⊂Xのcomplete accumulation point ⇔ xの任意の開近傍Uに対し|A|=|A∩ U|
    complete accumulation pointを完備集積点と訳すことにする.

定義

(X, O)を位相空間とする.

  1. UOがXの開被覆 ⇔ X=∪U
  2. Xがコンパクト ⇔ Xの任意の開被覆は有限部分被覆を持つ.
  3. Xがスーパーコンパクト ⇔ 開近傍がXしかない点x∈Xが存在する
  4. XがAlexandroff-Urysohn-コンパクト ⇔ Xの無限部分集合は完備集積点を持つ.
  5. XがTychonoff-コンパクト ⇔ Xが閉区間[0, 1]の直積空間の閉部分空間と同相

定理

以下の命題は(ZF上)同値.

  1. 選択公理
  2. コンパクト空間の直積はコンパクト (Tychonoffの定理)
  3. コンパクトT_1空間の直積はコンパクト
  4. 開集合が有限個な空間の直積はコンパクト
  5. 互いに同相なコンパクト空間の直積はコンパクト
  6. 互いに同相な,開集合が丁度3個ある空間の直積はコンパクト

定理

選択公理
⇔任意の位相空間の族{X_λ}_{λ∈Λ}と 部分集合Aλ⊂Xλに対し cl(Π_{λ∈Λ}Aλ)⊃Π_{λ∈Λ}cl(Aλ)

左辺のcl(・)はXでの閉包,右辺のcl(・)は各Xλでの閉包である.
また,逆向きの包含関係 cl(Π_{λ∈Λ}Aλ)⊂Π_{λ∈Λ}cl(Aλ) は(選択公理によらず)常に成り立つ.

定理

以下の命題は(ZF上)同値.

  1. 選択公理
  2. コンパクト ⇒ Alexandroff-Urysohn-コンパクト
  3. コンパクト ⇔ Alexandroff-Urysohn-コンパクト
  4. Alexandroff-Urysohn-コンパクト空間の有限和は Alexandroff-Urysohn-コンパクト
  5. 開集合が有限個の位相空間はAlexandroff-Urysohn-コンパクト
  6. 密着位相空間の有限和はAlexandroff-Urysohn-コンパクト

定理

以下の命題は(ZF上)同値.

  1. 選択公理
  2. Alexandroff-Urysohn-コンパクト空間の直積はAlexandroff-Urysohn-コンパクト
  3. Alexandroff-Urysohn-コンパクト空間の有限直積はAlexandroff-Urysohn-コンパクト
  4. 開集合が有限個な空間の直積はAlexandroff-Urysohn-コンパクト
  5. 有限離散位相の直積はAlexandroff-Urysohn-コンパクト
  6. 「{0, 1}に離散位相を入れた空間」の直積はAlexandroff-Urysohn-コンパクト

定理

以下の命題は(ZF上)同値.

  1. 選択公理
  2. Tychonoff-コンパクト空間はAlexandroff-Urysohn-コンパクト
  3. [0, 1]の直積はAlexandroff-Urysohn-コンパクト

定理

選択公理⇔正規空間の和は正規

定理

選択公理⇔スーパーコンパクト空間の直積はスーパーコンパクト

スーパーコンパクトT_0空間の直積がスーパーコンパクトになることは選択公理を使わずに証明できる.

コメント

コメントはまだありません。

コメントする

感想、意見、質問など何でもどうぞ。
※書き込んだのに表示されない場合は、ページをリロードしてみてください。